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見物左衛門 けんぶつざえもん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

見物左衛門
けんぶつざえもん

狂言の曲名。和泉流の番外曲。一人狂言で,『花見』と『深草祭見物』の2種がある。『花見』は,見物左衛門という男が花見に出かけ,地主 (じしゅ) の桜や西山の桜を見て回る様子を演じ,小謡小歌小舞などが入る。『深草祭見物』は,見物左衛門が5月5日の深草祭 (藤森神社の祭り) に出かけて,祭りに行われる流鏑馬 (やぶさめ) や相撲などを見物する様子を演じる。大蔵流八右衛門派および鷺流にもあった。青本や,黄表紙もつくられ,同名の評判記もある。また3世桜田治助の手により歌舞伎でも上演された。

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デジタル大辞泉の解説

けんぶつ‐ざえもん〔‐ザヱモン〕【見物左衛門】

見物人を人名らしくいった語。田舎から出てきた見物客や吉原のひやかし客などにいう。
「―をあてに土手の茶屋」〈柳多留・二一〉

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世界大百科事典 第2版の解説

けんぶつざえもん【見物左衛門】

狂言の曲名。和泉流三宅派の番外曲で,現在もしばしば上演される。見物左衛門と名のる男がシテだが他に登場人物はなく,終始シテ一人の独白と仕方で演じる,特異な独り狂言筋立て・演出には,小書(こがき)ともいうべき《深草祭》と《花見》の二通りがあるが,上演に際しては小書を付ける場合も付けない場合もある。《深草祭》は,5月5日,京都深草にある藤森神社の祭に出かけて流鏑馬(やぶさめ)や相撲などを見物して興じる様子を見せる狂言。

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大辞林 第三版の解説

けんぶつざえもん【見物左衛門】

見物人を人名めかしていう語。多くは江戸見物にきた田舎者をさしていう。 「 -かごかきに邪魔がられ/柳多留 25

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