白珊瑚(読み)シロサンゴ

デジタル大辞泉 「白珊瑚」の意味・読み・例文・類語

しろ‐さんご【白××瑚】

サンゴ科の腔腸こうちょう動物樹枝状群体をつくる。骨軸は白色深海底に産し、装飾品材料にする。

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精選版 日本国語大辞典 「白珊瑚」の意味・読み・例文・類語

しろ‐さんご【白珊瑚】

  1. 〘 名詞 〙 八放サンゴ類のうちのサンゴ科の刺胞動物。サンゴの一種で、群体は黄色または紅色の樹枝状、各枝の先端は丸みを帯びる。高さ約三〇センチメートル。骨軸は淡紅色を帯びた白色で、細工に利用されるが質はよくない。日本近海の深さ二〇〇メートル付近の海底に着生する。
    1. [初出の実例]「帯止の白珊瑚は、百円、合計実に六百何円といふ附け値である」(出典:由利旗江(1929‐30)〈岸田国士〉生死の鍵)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「白珊瑚」の解説

白珊瑚 (シロサンゴ)

学名Corallium konojoi
動物。サンゴ科のサンゴ

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の白珊瑚の言及

【サンゴ(珊瑚)】より

…イシサンゴ類はポリプを取り除いて骨格を置物にするくらいで,装飾品などに加工はできない。
[生態・利用]
 装飾品にされる本サンゴにはアカサンゴCorallium japonicum,モモイロサンゴC.elatius,シロサンゴC.konojoi,ベニサンゴC.rubrumなどがあり,土佐沖,南西諸島から台湾,小笠原諸島,ミッドウェー諸島に分布している。ほとんどのものは水深100~300mの海底に着生しているが,ミッドウェー諸島沖では1979年以来水深1000~1500mの海底から採取されていて,〈ミッド赤ボケ〉とか〈ミッド白〉などの慣用名で呼ばれている。…

※「白珊瑚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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