白角折神社(読み)しらとりじんじや

日本歴史地名大系 「白角折神社」の解説

白角折神社
しらとりじんじや

[現在地名]久留米市白山町

中牟田なかむたにある旧郷社。祭神は日本武尊・中筒雄神・応神天皇。景行天皇二七年、日本武尊の神霊を奉斎するという。また神功皇后の朝鮮遠征の時、白角折大明神は白鬼を組伏せてその角を折ったといい、帰朝後に祀られたとも伝える(「校訂筑後志」など)。寛文十年寺社開基に白角折三所大明神とみえ、古来より庄島しようじま大石おおいし懸赤かけじやく(掛赤)長門石ながといし津福つぶく・西久留米・京隈きようのくまの七ヵ村八〇町の宗廟であったとされる。


白角折神社
おしどりじんじや

[現在地名]神埼町大字城原字朝日

城原じようばる川西岸に鎮座する。祭神は日本武尊。

「三代実録」の貞観一五年(八七三)九月一六日条に「授肥前国正六位上白角折神従五位下」とある。本地仏は不動明王である。この社は櫛田くしだ宮と高志たかじ神社(現千代田町)と併せて「三所大明神」と称され(東妙寺文書)神埼庄において尊崇されたが、荘園崩壊とともに社運も傾いた。明治四四年(一九一一)日吉ひえ神社に合祀され、日吉神社は社号を仁比山にいやま神社と改称している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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