白髪神社(読み)しらがじんじや

日本歴史地名大系 「白髪神社」の解説

白髪神社
しらがじんじや

[現在地名]土佐町宮古野 城山

宮古野みやこの北東もり川に臨む段丘の末端近くにある。社殿は南面するが、背後の北東方は眺望が開け、長岡郡本山もとやま町の白髪山(一四七〇メートル)が望まれる。祭神は猿田毘古大神。旧郷社。

「土佐州郡志」によれば、昔、白髪山に村人狩猟に出かけたところ、山頂で白髪老翁に出会い、「猟者心怪之殆以為神窃祈事屡有応験帰以語人焉、遠近聞之祈事亦各有験自是相尊崇以為神建祠以祭之称白髪大明神、然以其地懸絶不常至故、村民相議移社于森之宮古野」と記す。

白髪神社
しらがじんじや

[現在地名]本山町沢ヶ内

南流する汗見あせみ川の東岸に鎮座する。祭神は猿田彦命。旧村社。社伝によれば天暦二年(九四八)近江国守森某が、同国退去の折その住地の氏神白髪大明神の像を神鏡に移し、釜に収めて持来り奥白髪おくしらが山に祀ったのに始まるという。初め本山、もり(現土佐郡土佐町など)本川ほんがわ(現同郡本川村など)三郷の氏神であったというが、三郷の氏子が参詣するのに遠くて難儀であるとのことから、本山郷田井たい村・森郷宮古野みやこの(現土佐町)に勧請されることになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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