百二十末社(読み)ひゃくにじゅうまっしゃ

精選版 日本国語大辞典 「百二十末社」の意味・読み・例文・類語

ひゃくにじゅう‐まっしゃ ヒャクニジフ‥【百二十末社】

[1] 伊勢神宮内宮(ないくう)八〇、外宮(げくう)四〇、合わせて一二〇の末社の称。
※虎明本狂言・禰宜山伏(室町末‐近世初)「内宮の御社八十末社、外宮の御やしろ四十末社、合て両宮百弐拾末社」
[2] 〘名〙 (遊客を「大尽」というところから「大神」にかけて、それをとり囲むものの意で) 多く太鼓持
浮世草子好色一代男(1682)四「女郎のこらず、此時買はひではと、弓矢八幡、百二十末社共を集て」

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デジタル大辞泉 「百二十末社」の意味・読み・例文・類語

ひゃくにじゅう‐まっしゃ〔ヒヤクニジフ‐〕【百二十末社】

伊勢神宮の内宮80、外宮げくう40の末社の総称
遊里で遊客を「大尽」というところから「大神」にかけ、それを取り巻くものの意で》多くの太鼓持ち。
「弓矢八幡―どもを集めて」〈浮・一代男・四〉

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