益体(読み)やくたい

精選版 日本国語大辞典「益体」の解説

やく‐たい【益体】

〘名〙 (形動)
① 整った状態にあり用に十分耐えられること。役に立つこと。〔運歩色葉(1548)〕
浄瑠璃曾我会稽山(1718)四「を締めるやら何やら、やくたいの有る事か」
瑠璃・曾根崎心中(1703)「庭では下女がやくたいの目がしげければさもならず」
③ めいわくなこと。また、そのさま。
※談義本・当世下手談義(1752)一「さりとは、やくたいなせんさく。〈略〉武士の身に、させる高名ともなるべからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「益体」の解説

やく‐たい【益体】

[名・形動]
《「体無し」の略》役に立たないこと。また、そのさま。
「ええ―なと我慢暴風あらしで吹き払って」〈露伴・辻浄瑠璃〉
役に立つこと。また、しまりのあること。きちんと整っていること。
「荷を締めるやら、何やら、―のあることか」〈浄・会稽山
[類語]利益ため裨益ひえき便益実利メリット・得る所・一利

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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