盲管症候群(読み)モウカンショウコウグン

大辞林 第三版の解説

もうかんしょうこうぐん【盲管症候群】

消化管の手術後などに、小腸で内容物が停滞する部位に細菌の増殖が起こり、消化吸収障害や貧血をきたす症候群。盲係蹄症候群。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

盲管症候群
もうかんしょうこうぐん
blind loop syndrome

盲係蹄(けいてい)症候群、盲嚢(もうのう)症候群などともよばれ、胃腸管に生じた短絡、盲管、盲嚢(盲端)によって腹部膨満、腹痛、下痢、脂肪便などのほか、栄養低下やビタミンB12吸収障害による貧血などがみられる症候群で、広義の吸収不良症候群の一つである。主として腸管の手術で小腸と小腸の吻合(ふんごう)(端側吻合や側側吻合)を行った場合に、閉鎖された腸管断端に盲嚢ができたり、食事の主通路よりバイパスされた空置腸管に腸内容が停滞して発生することが多い。また、胃空腸吻合やビルロート法胃切除(輸入脚症候群)のほか、クローン病など炎症による小腸小腸瘻(ろう)、癌(がん)などによる胃空腸瘻や胃結腸瘻などによるものもあり、さらに手術後の癒着などによるものを含めて小腸うっ滞症候群とよぶこともある。
 診断には糞便(ふんべん)の性状検査、脂肪やビタミンB12などの吸収試験、胃腸管のX線検査などが行われる。治療としては高タンパク高カロリー食による食事療法、輸血や抗生物質の投与などの保存療法のほか、外科療法として盲管や盲嚢の切除、腸吻合の矯正(端端吻合)、短絡解除が行われる。[岡島邦雄]

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精選版 日本国語大辞典の解説

もうかん‐しょうこうぐん マウクヮンシャウコウグン【盲管症候群】

〘名〙 胃腸管に生じた短絡・盲管・盲嚢によって、腹部膨満・腹痛・下痢などのほか、貧血などがみられる症候群。

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