相次ぐ(読み)アイツグ

デジタル大辞泉 「相次ぐ」の意味・読み・例文・類語

あい‐つ・ぐ〔あひ‐〕【相次ぐ/相継ぐ】

[動ガ五(四)]
物事があとからあとから続いて起こる。「―・ぐ惨事」
受け継ぐ。伝えていく。また、相続する。
「はかばかしう―・ぐ人もなくて」〈松風
[類語]続くたび重なる重なる継起する続発する連発する続出する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「相次ぐ」の意味・読み・例文・類語

あい‐つ・ぐあひ‥【相次・相継】

  1. ( 「あい」は接頭語。「つぐ」の改まった言い方 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 ガ五(四) 〙 次から次へと続く。続いて起きる。順を追う。あいつづく。
    1. [初出の実例]「其寺いまにあひつきてさかゆる事」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
    2. 「卒伍より将領(たいしゃう)に登進すること、今日に至るまで相踵(アヒツゲ)り」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 ガ五(四) 〙 受け継ぐ。伝えていく。
    1. [初出の実例]「中務(なかつかさ)の宮と聞えけるが領じ給ける所〈略〉、はかばかしうあひつぐ人もなくて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)松風)

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