朝日日本歴史人物事典 「真然比丘尼」の解説
真然比丘尼
生年:寛正1(1460)
戦国時代の尼。真盛の弟子。近江国(滋賀県)坂本の人。もと伊勢貞宗の侍女。長享2(1488)年8月16日の彼岸に,同じく貞宗の侍女であった真能比丘尼(同国甲賀の人)と共に,真盛を慕って越前まで下向し,出家後すぐに入水した。時に真然29歳,真能は22歳であった。真盛は為政者へも積極的に無欲清浄専勤念仏を布教しており,政界に近い女性のなかにも熱心な帰依者がいた。
(勝浦令子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報