眼窩底骨折
眼窩底骨折 眼窩底と呼ばれる、眼球を下から支えている薄い骨が折れること。交通事故のほか、目に手や膝、ボールが当たるなど強い衝撃が加わって起きる。ボクシング、野球、サッカーといったスポーツ競技中の事故での発生も多い。物が二重に見える「複視」、目がくぼむ「眼球陥没」などの症状がある場合に手術が行われる。折れた骨を元に戻して固定したり、自分の骨や軟骨などを移植したりする。複視の改善には数週間から数カ月かかるとされる。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
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眼窩底骨折
がんかていこっせつ
blowout fracture
眼窩内容に直接強い外力が加わったときに,眼窩骨壁のなかで最も弱い下壁が,上顎洞内へ抜け落ちるように骨折した状態。打抜き骨折ともいわれ,眼窩内の脂肪組織が骨折部に脱出して元に戻らなくなるかんとん (嵌頓) の状態になるため,眼球の陥没と運動制限,特に上下運動の著明な制限が起る。この骨折は,軟式野球のボール,他人の肘とか膝がぶつかったときなどに起りやすい。治療は,骨折部から脱出,かんとんしている軟部組織を整復し,自家骨片かシリコン板で穴をふさぐ。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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