石切場(読み)いしきりば

精選版 日本国語大辞典 「石切場」の意味・読み・例文・類語

いしきり‐ば【石切場】

  1. 〘 名詞 〙 石材を切り出す作業をする所。石山
    1. [初出の実例]「海岸に石切り場がある」(出典:旅日記から(1920‐21)〈寺田寅彦〉二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石切場」の意味・わかりやすい解説

石切場
いしきりば

一般には土木建築用石材を採掘する場所をいうが、コンクリート骨材となる砕石石灰岩ドロマイト、あるいは砂鉄、酸性白土、陶石珪藻土(けいそうど)などの非金属鉱産資源の採石場をも含めることが多い。採掘はほとんど露天掘りでなされるため、ときには垂直にそびえる大きな岩壁がつくられる。その好例が、栃木県宇都宮市郊外の大谷石(おおやいし)の石切場である。石材の場合には、できるだけ大きく規則正しい形で切り出す必要があるため、楔(くさび)やワイヤーソーなどが利用され、火薬による爆破は補助的である。一方、コンクリート骨材や石灰岩あるいはドロマイトなどの採石場では、ドリル穿孔(せんこう)し、大規模な爆破による採掘が行われる。コンクリート骨材の石切場には、クラッシャー(粉砕機)や選別機が備えられていて、用途に応じて砕石は大小をそろえて搬出される。専用軌道をもつ大規模な石切場もあるが、小規模なものがほとんどである。

[斎藤靖二]

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改訂新版 世界大百科事典 「石切場」の意味・わかりやすい解説

石切場 (いしきりば)

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世界大百科事典(旧版)内の石切場の言及

【採石場】より

…すなわち採石法に基づく採掘事業所のことであるが,狭義では,大理石,花コウ岩,大谷石(おおやいし),鉄平石(てつぺいせき)(安山岩の一種)などの建築用石材採取場,コンクリートや路面舗装用の骨材,道路構築用石材,鉄道道床バラスト,港湾建設または埋立用石材の原石を採掘する場所のことである。また建築用石材採取場のことを石切場(いしきりば)ともいう。一方,法定鉱物である石灰石やドロマイトの採掘場も,地域的俗称として,採石場ということがある。…

※「石切場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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