石川真良(読み)イシカワ シンリョウ

20世紀日本人名事典 「石川真良」の解説

石川 真良
イシカワ シンリョウ

明治〜昭和期の野球人 甲子園の土の生みの親



生年
明治23(1890)年5月23日

没年
昭和44(1969)年9月19日

出生地
秋田県南秋田郡若美町

学歴〔年〕
慶応義塾大学法学部卒

経歴
秋田中(現・秋田高)、慶応義塾大学を通じ、野球部投手として活躍。大正13年阪神甲子園球場建設の用度課工事用セメント係に。土の責任者を務め、試行錯誤の末、神戸・熊内の黒土淡路島赤土を組み合わせた理想の土を生み出した。以後も甲子園の土の基本として受け継がれ、球場近くに建てられた記念碑にも建設に携わった一人として名が刻まれる。その後、秋田中などで後進の指導にあたり、野球に臨む心得を記した「野球十訓」も著わした。没後30年にあたる平成11年、かつて指導を受けた秋田県若美町立松戸中の卒業生らにより記念碑が建立される。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石川真良」の解説

石川真良 いしかわ-しんりょう

1890-1969 明治-昭和時代の野球人。
明治23年5月22日生まれ。慶大エース。明治43年のアメリカ遠征で三宅大輔バッテリーをくみ,勝利投手となる。阪神電鉄に入社し,甲子園球場の設計,開設参画。昭和10年秋田県に帰郷し,母校秋田中学で指導した。昭和44年9月19日死去。79歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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