甲子園(読み)コウシエン

デジタル大辞泉 「甲子園」の意味・読み・例文・類語

こうしえん〔カフシヱン〕【甲子園】


兵庫県西宮市地名高校野球が行われる甲子園球場所在地。地名は、野球場が完成した大正13年(1924)が甲子きのえねの年であったことによる。
甲子園球場」の略称
で開催される「選抜高等学校野球大会(春の甲子園)」「全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)」の通称。「甲子園を目指して猛練習する」
転じて、各種の全国高校コンクールのこと。また、一般に全国大会のたとえ。「食の甲子園で優勝する」
[補説]書名別項。→甲子園

こうしえん【甲子園】[書名]

阿波野青畝の第5句集。昭和47年(1972)刊行。翌昭和48年(1973)、第7回蛇笏賞受賞。

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精選版 日本国語大辞典 「甲子園」の意味・読み・例文・類語

こうしえんカフシヱン【甲子園】

  1. 兵庫県西宮市の地名。甲子園球場の所在地および高級住宅地として知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「甲子園」の意味・わかりやすい解説

甲子園 (こうしえん)

兵庫県西宮市の大阪湾岸の一地区で,阪神電車の甲子園駅南方の遊園地と住宅地。大正年間,武庫川改修工事を機に枝川中川廃川となったとき,その敷地74haを阪神電気鉄道が買収して開発したもの。甲子園球場は,二つの廃川の分岐点につくられ,4haの広さをもち,収容人員5万8000という大きなもので,1924年完成。この年の干支(えと)にちなんで甲子園球場と名づけられ,この地区も甲子園と呼ばれるようになった。朝日新聞社の要望もあっての大野球場で,完成後,直ちに第10回全国中等学校優勝野球大会(現在の全国高校野球選手権大会)が行われた。球場のほかにもテニスコート,阪神パーク,大プールなどがあって,総合遊園地となっていたが,2003年阪神パークなどが閉鎖跡地は商業施設〈ららぽーと甲子園〉となっている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「甲子園」の意味・わかりやすい解説

甲子園
こうしえん

兵庫県南東部、西宮市(にしのみや)の一地区。1922年(大正11)阪神電鉄は武庫(むこ)川下流の枝(えだ)川、申(さる)川を埋め立てて遊園地や住宅地を開発し、1924年には阪神甲子園球場(面積約4万平方メートル)が完成した。地名は同年が甲子(きのえね)の年にあたることから名づけられたという。阪神電鉄本線のほか、東海道本線(JR神戸線)、国道2号、43号、阪神高速道路が通じている。遊園地の阪神パークがあったが、2003年(平成15)で閉園となり、跡地には大型ショッピング施設がつくられている。

[藤岡ひろ子]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「甲子園」の意味・わかりやすい解説

甲子園
こうしえん

兵庫県南東部,西宮市南東部の一地区。阪神甲子園球場の所在地,高級住宅地として有名。地名の由来は球場が完成した 1924年が甲子 (きのえね) の年であったことによる。 1922年の改修で廃川となった武庫川の支流,枝川と申川 (さるがわ) の旧河川敷に阪神電気鉄道が球場をはじめとする各種スポーツ施設や阪神パークなどの遊園地,旧河床に高級住宅地を設けた。第2次世界大戦後,海浜の埋立地に大住宅団地が建設され,かつての白砂青松の浜辺は姿を消した。

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百科事典マイペディア 「甲子園」の意味・わかりやすい解説

甲子園【こうしえん】

兵庫県西宮市の大阪湾に面する地区。1924年阪神電鉄が武庫川改修に伴う廃川の旧河床に甲子園野球場を設置して以来,阪神屈指の娯楽・スポーツセンターとして発展。各種競技場,遊園施設もあり,阪神電鉄本線が通じる。高級住宅地でもある。甲子園球場は面積1万4728m2,収容人員5万8000で,全国高校野球大会開催地。

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