石河庄(読み)いしかわのしよう

日本歴史地名大系 「石河庄」の解説

石河庄
いしかわのしよう

現野田川町字石川いしかわを中心とした地域に比定される。室町時代には摂関家領であった。

丹後国田数帳に次のように記される。

<資料は省略されています>

この田数帳の年代に近い宝徳年間(一四四九―五二)に「与謝郡石河荘石田村(石田村は現岩滝町字弓木のうち)の称呼がある(姫路市広峰社蔵甕台銘)。これからみると、石河庄は石川の地域から現岩滝いわたき町の一部をも含むかなり広い地域であることがわかる。およそ一三四町六段ほどのうちその六〇パーセント八一町余が「御料所」または「御料所方」である。


石河庄
いしかわのしよう

「賀茂社古代庄園御厨」によると、寛治四年(一〇九〇)七月一三日に賀茂社に供御田として寄進された庄園のなかに「越後国石河庄 公田四十町」がある。「百錬抄」の同日条には、堀河天皇が不輸田六〇〇余町を賀茂上下社に寄進し、同時に御厨を諸国に分置したとある。「吾妻鏡」文治二年(一一八六)三月一二日条に載る乃貢未済庄々注文には「賀茂社領石河庄」とあり、「賀茂社諸国神戸記」によると、貞和四年(一三四八)八月八日の下賀茂社立柱上棟の記事や文明三年(一四七一)五月日付の鴨社祠官等連署言上状に石河庄の名がみえ、室町時代まで一貫して賀茂社領である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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