石都々古和気神社(読み)いわつつこわけじんじや

日本歴史地名大系 「石都々古和気神社」の解説

石都々古和気神社
いわつつこわけじんじや

[現在地名]石川町 下泉

三蘆みよし城の主郭跡がある八幡はちまん山の山頂に鎮座する。高田たかだ八幡とも称され、八幡山近世下泉しもいずみ町と高田町の境をなしていた。旧郷社で、祭神は味耜高彦根命。大名牟遅命と品陀和気命を合祀。「延喜式」神名帳にみえる白河郡七座のうちの「石都都古和気イハツツコワケノ神社」に比定される。創建の時期は未詳だが、石川三芦城(楓軒文書纂)によると、同城を築いたとされる源有光は山城石清水いわしみず八幡宮の分霊を勧請して当社に合祀し、次男光平の子光治を吉田左衛門尉と名乗らせて神官にしたという。応永三〇年(一四二三)四月五日の年紀をもつ銅製鰐口(県指定重要文化財)は、三蘆城主の石川持光が寄進したもので、「奥州石川庄泉村舘之八幡宮之鰐口也」との在銘は、同城内に鎮座していたことを示す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「石都々古和気神社」の解説

石都々古和気神社

福島県石川郡石川町にある神社。「いわつつこわけじんじゃ」と読む。都々古別三社のひとつ。祭神は味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)、誉田別命(ほんたわけのみこと)。陸奥国一之宮。

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