研修医訴訟(読み)けんしゅういそしょう

知恵蔵 「研修医訴訟」の解説

研修医訴訟

大阪地裁堺支部は2001年2月、研修医両親の訴えについて、「研修医は労働者」と認め、未払い賃金などの支払いを関西医科大学に命じた。多く大学病院では研修医は見習いとして、ただ働き同然、また、健康保険もないという従来の医療界の慣行を否定した判決で、衝撃を与えた。続いて大阪地裁も02年2月、研修医の過労死を認め、1億7200万円の逸失利益の支払いを大学に命じた。05年6月に最高裁で判決が確定した。

(田辺功 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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