砕金(読み)さいきん

精選版 日本国語大辞典 「砕金」の意味・読み・例文・類語

さい‐きん【砕金】

〘名〙
① 打ち砕いた黄金。黄金の砕粉。また、そのようにきらきらと光るもの。
開化のはなし(1879)〈辻弘想〉二「船を隅田の流れに泛べ〈略〉砕金(サイキン)波上を遡る」 〔韋荘‐和薛先輩見寄初秋寓懐詩〕
② 美しい詩文の字句をたとえていう語。〔晉書‐謝安伝〕

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普及版 字通 「砕金」の読み・字形・画数・意味

【砕金】さいきん

くだけた黄金。立派なものの一部傑作の零。〔世説新語文学〕桓(温)、謝安石(安)の(帝)の諡議(しぎ)(おくり名の審定)を作るを見る。看(をは)りて、坐上の客に(なげう)ちて曰く、此れは是れ、安石の碎金なりと。

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