(読み)サイ

デジタル大辞泉 「砕」の意味・読み・例文・類語

さい【砕〔碎〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]サイ(呉)(漢) [訓]くだく くだける
くだく。くだける。「砕石砕氷船玉砕撃砕破砕粉砕粉骨砕身
こまかい。「零砕

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精選版 日本国語大辞典 「砕」の意味・読み・例文・類語

くだけ【砕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「くだける(砕)」の連用形名詞化 )
  2. くだけること。また、くだけたもの。破片。
    1. [初出の実例]「わが岡の龗(おかみ)に言ひて降らしめし雪の摧(くだけ)しそこに散りけむ」(出典万葉集(8C後)二・一〇四)
    2. 「豆の屑(クタケ)、土の乾ける、牛の糞ぞ」(出典:南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)一)
  3. 事のなりゆき。また、事情。わけ。
    1. [初出の実例]「翌の朝のくだけをあんじ思案とりどり」(出典:洒落本・多佳余宇辞(1780))

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普及版 字通 「砕」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(旧字)碎
人名用漢字 13画

[字音] サイ
[字訓] くだく・ひく

[説文解字]

[字形] 形声
旧字は碎に作り、卒(そつ)声。卒に淬・(さい)の声がある。〔説文〕九下に「(ひ)くなり」(段注本)とあり、石臼でき潰すことをいう。〔広雅、釈詁一〕に「壞(やぶ)るなり」、〔玉〕に「散らすなり」とあり、粉末となる意。卒はきつぶすときの擬声語であろう。

[訓義]
1. くだく、くだける、さける、われる。
2. ひく、ひきつぶす。
3. くだけたくず、くだけ。
4. こまかい、くだくだしい、つまらぬ。

[古辞書の訓]
名義抄〕碎 クダク・チル・ミガク・ヤブル/細碎 クダクダシ 〔字鏡集〕碎 チル・ケヅル・ヤブル・クダク・クハシ・ミガク・ワララク

[語系]
碎sut、syetは声近く、細syeiも同系の語。砕かれて砕細となり、となる。

[熟語]
砕貨・砕花砕義砕蟻・砕玉・砕金砕錦・砕銀砕劇・砕撃・砕纈・砕月・砕瑣・砕砕・砕雑・砕砕辞・砕首・砕身・砕折・砕胆砕滴・砕破・砕魄・砕文・砕米砕片・砕務・砕爛・砕裂
[下接語]
圧砕・殞砕・苛砕・毀砕・玉砕・撃砕・瑣砕・細砕・摧砕・雑砕・珠砕・心砕・破砕・敗砕・拍砕・煩砕・飛砕・糜砕・氷砕・粉砕・劈砕・璧砕・撲砕・零砕・礫砕・猥砕

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