硝酸ビスマス(読み)ショウサンビスマス

化学辞典 第2版 「硝酸ビスマス」の解説

硝酸ビスマス(Ⅲ)
ショウサンビスマス
bismuth(Ⅲ) nitrate

Bi(NO3)3(394.99).ビスマス塩を希硝酸に溶かして濃縮すると,五水和物が得られる.三斜晶系白色結晶.30 ℃ から分解しはじめ,容易に水を失う.水で加水分解すれば,硝酸水酸化ビスマスBi(NO3)3-x(OH)xの白色沈殿を生じ,水溶液は酸性を呈する.ビスマス塩の合成医薬品(収れん剤),アルカロイド沈殿剤防腐剤などに用いられる.[CAS 10035-06-0:Bi(NO3)3・5H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む