磁気記録によってデータを記録する磁性面をもつカード。1960年にコンピュータの記憶装置用に開発されたが、ほとんど実用されず、76年にコンピュータの読み出し用として今日の形式のものが現れ、普及した。これは磁気ストライプカードともよばれ、名刺大のプラスチックの規定された位置に6.3ミリメートル幅の磁気ストライプが貼付(ちょうふ)され、ストライプの一つのトラックには単位符号が、他のトラックには数字が記憶されたものである。
現在、日本ではそのサイズからJIS規格カード、サイバネ規格カード、その他の独自規格によるカードが流布しているが、記録面からみるとストライプカードか全面塗布カードのいずれかである。たとえば、キャッシュカード、クレジットカードはJIS規格のストライプカード、テレホンカードはJIS規格の全面塗布カード、鉄道定期券はサイバネ規格の全面塗布カードである。
[岩田倫典]
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