礼髭村(読み)れいひげむら

日本歴史地名大系 「礼髭村」の解説

礼髭村
れいひげむら

[現在地名]松前郡福島町字吉野よしの・字松浦まつうら

近世から明治三九年(一九〇六)まで存続した村。レヒゲともよんだ(「地名索引」内務省地理局)。近世は東在の一村で、北方吉岡よしおか村、東は津軽海峡シャクシャインの戦に関連して「津軽一統志」に「礼髭」とみえる。白神しらかみ(現松前町)方面から大内峠(吉岡峠)を下ると礼髭で、「小舟 澗有 家二十軒」と記される。また「炭焼沢村より二里 れいひけ村迄」「れいひけ村より半里 をんない村迄」とみえる。これより前、市立函館図書館本「福山秘府」の元和三年(一六一七)の項に「楚湖及大沢出砂金」とある。現字松浦が楚湖そつこにあたり、沢中には砂金採取跡が多く発見されている。

寛永一八年(一六四一)村上系松前氏を継いだ松前広(二代藩主松前公広四男、延宝二年家老就任)拝領し、のち同家の代々知行所となっている(「福山秘府」、元禄一三年支配所持名前帳など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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