社会開発サミット(読み)しゃかいかいはつさみっと(英語表記)World Summit for Social Development

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会開発サミット
しゃかいかいはつさみっと
World Summit for Social Development

1995年に社会開発をテーマとしてデンマークのコペンハーゲンで開かれた国連主催のサミット。開発途上国の経済開発問題を、経済問題としてのみとらえるのではなく、社会開発問題として総合的にとらえるべきだという考え方に基づき、134か国の首脳が出席し持続可能な発展、経済開発、社会開発、環境保全などについて議論し、コペンハーゲン宣言を採択した。この宣言は、社会発展が中心課題だとし、それを可能とする経済的、政治的、社会的、文化的および法的環境を生み出すことを(参加国は)約束し、貧困の根絶、完全雇用の促進、社会統合の促進、人権尊重の促進、良質な教育や高水準の精神的肉体的健康達成の促進、などを目的としている。グローバル化が開発途上国を含む世界経済の持続的成長と発展の新たな機会を切り開くものだとし、グローバル化によって開発途上国などに生じる貧困、失業、社会分裂は急激な変化とその調整のためのプロセスであると位置づけられ、開かれた自由な市場の促進、安定した長期的投資の促進などの必要が強調されるなど、市場主義的な内容となっている。なお、2000年にはそのフォローアップのための社会開発(第24回)特別総会がスイスのジュネーブで開かれ、2015年までに最貧困層を半減させる目標などが採択された。[佐分晴夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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