祝神(読み)いわいがみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「祝神」の意味・わかりやすい解説

祝神
いわいがみ

山梨県から長野県にかけて,本家分家関係にある数戸ないし十数戸の家々が合同で祀る神。イワイデンともイワイジンとも呼ばれる。集落一隅のこんもりと茂った森の中に小さな祠を設ける場合が多く,一般に祭神稲荷春日津島天神などが多い。同族神の典型と考えられ,祭日は春は2月と4月,秋は 11月に集中していて,日本の伝統的な氏神祭の祭日とほぼ一致している (→氏神 ) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「祝神」の意味・わかりやすい解説

祝神【いわいがみ】

長野,山梨兵庫などに見られる同族神。いわいじん,祝殿(いわいでん)とも。集落内の森などに祠(ほこら)を建て,数戸から十数戸の同族の家が一族守護神としてまつる。祭神は稲荷(いなり)が多く,ほかに春日,天神,八幡など雑多

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android