精選版 日本国語大辞典 「神降」の意味・読み・例文・類語 かみ‐おろし【神降】 〘 名詞 〙① 祭りの初めなどに、神霊を祭場に招き迎えること。[初出の実例]「伶がひざまづいて神おろしをして酒を祭て云ことばに」(出典:玉塵抄(1563)六)② 巫女(みこ)が神の託宣を受けるために、祈って、死者の霊や神霊をわが身に乗り移らせること。また、その巫女など。[初出の実例]「神子(みこ)は合掌目を塞ぎ、数珠をくりひく梓弓、神おろしして寄せにける」(出典:浄瑠璃・卯月の紅葉(1706頃)上)③ 起請文(きしょうもん)で、神々の名を連ねて、神霊に対して誓約すること。また、その神々の名を連ねた箇所。[初出の実例]「世之介、四人の女に書せたる起請、散散(さんざん)に切(きり)破(やぶ)りて有(あり)ける。されども神(カミ)おろしの所所は残り侍る」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例