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祭壇飾り さいだんかざりaltarpiece

翻訳|altarpiece

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

祭壇飾り
さいだんかざり
altarpiece

キリスト教で祭壇の背後または上部に,ついたて状の装飾面を配し,これを絵画,木彫,金彫,石彫などの浮彫,丸彫,七宝細工その他で飾ったもの。キリスト,マリア,聖人または聖書に語られている情景が描かれる。ついたてが2枚のパネルより成るものをディプティック,3枚より成るものをトリプティック,それ以上より成るものをポリプティックという。東方正教会において聖障にイコンを掛け並べたものに対応して,おもに西方で発達した。初期には移動可能な小規模なものであったが,次第に大きく,また固定されたものになった。祭壇飾りは宗教改革によって排斥された期間を除いて,芸術家の最も重要な制作の場であった。 S.マルティーニの『聖告』 (1333,ウフィツィ美術館) ,B.ジョットの『聖母子』 (14世紀初頭,同) ,ファン・アイク兄弟の『ヘントの祭壇画』 (1432,ヘント,サン・バボン大聖堂) など多くの作品がある。絵画と浮彫,彫刻などの複合したものとしては M.グリューネワルトの『イーゼンハイム祭壇画』 (ウンターリンデン美術館) がある。ミケランジェロの『最後の審判』は祭壇背後の壁面に描かれた作品で,一種の祭壇画と考えることができる。バロック以後はますます大規模となり,等身大の丸彫像などを組込んだ建築の一部のような外観を呈するものもある。

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