日本歴史地名大系 「福島遺跡」の解説 福島遺跡ふくしまいせき 大分県:中津市福島村福島遺跡[現在地名]中津市福島中津市の南東部を北東へ流れる犬丸(いぬまる)川左岸の低い台地上にある。東西三〇〇メートル・南北六〇〇メートルほどの丘陵上のほとんど全面に縄文時代後期から弥生時代中期ないし後期の土器が出土する。昭和五五年(一九八〇)一〇月より遺跡の西側部分が発掘調査され、縄文時代後期の石組炉をもつ住居跡と人骨が発見された。棒垣(ぼうがき)遺跡として県指定史跡。 福島遺跡ふくじまいせき 長野県:伊那市福島村福島遺跡[現在地名]伊那市大字福島天竜川左岸の段丘端に立地。南に棚沢(たなざわ)川が東から西に流れて同段丘を開析して天竜川へ流入。昭和四一年(一九六六)調査があり、二二個の住居跡と二〇棟に近い掘立柱建物跡を検出。住居跡は方形の竪穴住居跡で、全部の住居跡に石組粘土竈を有し、出土遺物中に東美濃系の灰釉陶器がみられて、平安時代のほぼ単一な様相を示す集落跡と目されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報