日本歴史地名大系 「秋鹿郡」の解説
秋鹿郡
あいかぐん
- 島根県:出雲国
- 秋鹿郡
〔古代〕
「出雲国風土記」の郡名伝承に、郡家の北に秋鹿日女命が座していたのがその名の由来とある。風土記には
「延喜式」神名帳記載の秋鹿郡小一〇座は佐神社(佐太御子社、現鹿島町佐陀宮内の佐太神社に比定)、宇多紀神社(宇多貴社、前記佐太神社に合祀)、大井神社(大井社、現鹿島町名分の大井神社に比定)、日田神社(比多社、前記佐太神社の境内社に比定)、御井神社(御井社、比定社不明)、内神社(宇智社、現松江市大垣町の内神社に比定)、垂水神社(垂水社、前記佐太神社の境内社に比定)、恵曇神社(恵杼毛社、現鹿島町佐陀本郷の恵曇神社に比定)、許曾志神社(許曾志社、現松江市古曾志町の許曾志神社に比定)、大野津神社(大野津社、現松江市大野町の大野津神社に比定)である(括弧内の社名は風土記の表記)。平城京二条大路跡出土木簡に「出雲国秋鹿郡多太郷中男作物海藻陸斤籠重十両 天平九年十月」とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報