山川 世界史小辞典 改訂新版 「秘密投票法〔イギリス〕」の解説
秘密投票法〔イギリス〕(ひみつとうひょうほう)
Ballot Act
第2次の選挙法改正直後の1872年制定。議会政治の先進国であるイギリスでは,選挙権は社会的地位のある人々が有するものとされ,この時点までは有権者が挙手や口頭で意志表示を行っていたが,この法により,無記名の秘密投票に改めた。脅迫や買収といった不法な圧力から有権者を守ることに資する同法の制定で,有権者を拡大する議会改革がさらに進む条件が整えられた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報