稽古館跡(読み)けいこかんあと

日本歴史地名大系 「稽古館跡」の解説

稽古館跡
けいこかんあと

[現在地名]甘木市下秋月

江戸時代、秋月町の北西部、杉馬場すぎのばばに面したしん小路にあった秋月藩の藩校。前身は七代秋月藩主黒田長堅が安永六年(一七七七)に新小路の坂田勇・山本一(定府)の空屋敷に開いた学問所の稽古亭。同亭は天明四年(一七八四)改築され、武芸所も備えた本格的な学館となり、稽古観と改称。原百助が教授、松木諫右衛門が助教に就任し、二間口の大玄関には福岡甘棠かんとう(西学問所)亀井南冥の筆になる稽古観の扁額が掲げられた。同六年、百助は病気のため隠居を許され、甘棠館で勉学中であった養子の原震平(古処)が戻されて訓導となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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