作物の種実が穂についたまま発芽する現象。ムギやイネなどで収穫時期に長雨に遭った場合にしばしばみられる。発芽すると種実内の酵素が活性化し,胚乳に蓄積されているデンプンを分解して生長エネルギーなどに消費するため,粒重が減少し,変質を起こして品質が低下する。穂発芽の難易は種子の休眠期間の長短と密接な関係があり,短いものほど穂発芽しやすい。品種や種によっても穂発芽の難易に差があり,コムギでは概して外国品種に穂発芽しやすいものが多く,日本品種にはしにくいものが多い。オオムギではビール原料に用いる二条オオムギに穂発芽しやすいものが多い。収穫時期が梅雨時にかかる日本の麦作にとって,穂発芽しにくい品種を育成することはぜひとも必要である。そのため育成の過程では,穂発芽をしやすい条件を与えた検定装置の中に材料を入れ,人為的に穂発芽させてその難易を判定し,目的に合ったものを選抜するようにしている。
執筆者:増田 澄夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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