空翠(読み)クウスイ

デジタル大辞泉 「空翠」の意味・読み・例文・類語

くう‐すい【空×翠】

深山の緑の樹林の間に立ちこめる、みずみずしい山気
「―凝って葉末よりしたたる露の冷やかに」〈露伴・二日物語〉
空に向かってそびえ立つ樹木の緑。

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精選版 日本国語大辞典 「空翠」の意味・読み・例文・類語

くう‐すい【空翠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 深山の木立みどりの間にたちこめる山気。
    1. [初出の実例]「山路本より雨無して、空翠(クウスイ)常に衣を湿す」(出典太平記(14C後)五)
    2. [その他の文献]〔王維‐山中詩〕
  3. 空にそびえている木立のみどり。

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普及版 字通 「空翠」の読み・字形・画数・意味

【空翠】くうすい

緑にはえる。南朝宋・謝霊運〔白岸亭を過(よぎ)る〕詩 、密石涓(うるは)しく 山、疎水に映ず 、強ひて名づけし 漁、曲を爲し易し

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