突落す(読み)ツキオトス

デジタル大辞泉 「突落す」の意味・読み・例文・類語

つき‐おと・す【突(き)落(と)す】

[動サ五(四)]
突いて高い所から下へ落とす。「谷底に―・す」
ひどく悪い状態に陥らせる。「絶望の淵に―・される」
相撲で、突き落としの手で相手を負かす。「土俵際で―・して勝つ」
[類語]落とす落っことす取り落とす振り落とす払い落とす削り落とす蹴落とす打ち落とす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突落す」の意味・読み・例文・類語

つき‐おと・す【突落】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 人や物を高い所から突いて下に落とす。突いて落下させる。
    1. [初出の実例]「つきおとせばはらはらと落つ」(出典:堤中納言物語(11C中‐13C頃)虫めづる姫君)
    2. 「谷底へつきおとしければ」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)三)
  3. ひどく悪い環境・地位気持などに落とす。一層劣った状態におく。
    1. [初出の実例]「今日蓮は善導、法然等をば無間地獄につきをとして」(出典:日蓮遺文‐破良観等御書(1276))
    2. 「より孤独な境遇に突(ツ)き落(オト)すのは猶厭でした」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉下)
  4. 相撲で、突き落としの手で相手を倒す。
    1. [初出の実例]「敵の差手を挟みつけ〈略〉敵が堪へて押返さうとする出端を挟みつけてゐた方から突落(ツキオト)すのである」(出典:相撲講話(1919)〈日本青年教育会〉四十八手裏表)

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