「異制庭訓往来」に「又相撲有二四十八之取手一」とある。
相撲の技の決り手の総称。古く《源平盛衰記》に四十八手の文字をみるが,これは〈数多い手〉という意味で,限った数の相撲手ではない。土俵の起源と同様に,江戸中期に布告された職業相撲の禁令を解くために,相撲ルールがつくられた。そのとき,四十八手の数に当てはめて,古くから伝わる技を分類し,投げ,掛け,反り,捻りの基本技を12手ずつ制定した。しかし元禄時代(1688-1704)には,手さばき82手,手くだき86手,まがいの12手を加えるなど,各地の行司家によって,さまざまの名称があった。また行司の口伝(くでん)(秘伝)を入れると300手ぐらいになり,ふつう〈四十八手の裏表〉などと称し,技の変化が細かく分類されていた。日本相撲協会では,1960年から似かよった技は一つの名称に統合し,70手に整理したが,本場所で実際にみられる決り手は40手前後で,むずかしい技はしだいに減少し,単純化する傾向にある。
→相撲
執筆者:池田 雅雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加