日本歴史地名大系 「窪津村」の解説
窪津村
くぼつむら
天正一七年(一五八九)の窪津村地検帳によれば検地面積二町余、屋敷数二四、うち居屋敷一七。屋敷のうちには海蔵庵が含まれるが、ほかに西光寺(阿弥陀堂)がみえる。すべて
「西浦廻見日記」(安永七年)は「湊のはね少し傷、湊砂にてあせたり、こゝ近年鯨とれず極めて窮せり、誠に見る目いたましきさま也、釣舟なし、されバ鰹の頃にも手をむなしくて他浦へ出てはたらくのミ也、村長やまひし、老甚蔵性よからずと見ゆ、窪津男女四百余男弐百拾三人有」と記す。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報