立花俊道(読み)タチバナ シュンドウ

20世紀日本人名事典 「立花俊道」の解説

立花 俊道
タチバナ シュンドウ

明治〜昭和期の仏教学者 駒沢大学学長



生年
明治10(1877)年10月17日

没年
昭和30(1955)年4月2日

出生地
佐賀県

学歴〔年〕
曹洞宗大学林〔明治36年〕卒,セイロン・ピヂョノダヤ・カレッジ,オックスフォード大学

学位〔年〕
哲学博士〔大正11年〕

経歴
明治36年曹洞宗大学林を卒業してセイロン(現・スリランカ)に渡り、パーリ語原始仏教を学ぶ。次いで大正8年にはインドシナ・タイ・ビルマなどを経てイギリスのオックスフォード大学に留学し、同大学から哲学博士号を授与された。11年に帰国したのち曹洞宗大学・駒沢大学・東洋大学・早稲田高等学院の講師・教授を歴任し、昭和12年駒沢大学学長に就任。16年にいったん退任するが、20年に再び同大学の学長職に就き、22年まで務めた。その一方で八王子の松門寺住職としても活躍。原著に「巴利語文典」「原始仏教と禅宗」「仏教の要諦」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学位 学歴

日本大百科全書(ニッポニカ) 「立花俊道」の意味・わかりやすい解説

立花俊道
たちばなしゅんどう
(1877―1955)

明治~昭和期のパーリ語学者、仏教学者。曹洞(そうとう)宗の僧。佐賀県に生まれる。1903年(明治36)曹洞宗大学林(現、駒沢(こまざわ)大学)卒業。同年より5年間セイロン(現、スリランカ)のビディヨーダヤ大学に、1919年(大正8)より3年間イギリスのオックスフォード大学に留学。駒沢大学教授としてパーリ語、原始仏教を講じ、また同大学(第10、14代)学長をも務めた。主著に『The Ethics of Buddhism』(学位論文、OUP刊)、『巴利(パーリ)語文典』がある。

[片山一良 2018年10月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「立花俊道」の解説

立花俊道 たちばな-しゅんどう

1877-1955 明治-昭和時代の仏教学者。
明治10年10月17日生まれ。36年よりセイロン(現スリランカ)でパーリ語,原始仏教をまなび,大正8年からオックスフォード大に留学。帰国後駒沢大,東洋大各教授,駒沢大学長などをつとめた。昭和30年4月2日死去。77歳。佐賀県出身。曹洞(そうとう)宗大学林(現駒沢大)卒。著作に「巴利語(パーリご)文典」「原始仏教と禅宗」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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