竜腹寺(読み)りゆうふくじ

日本歴史地名大系 「竜腹寺」の解説

竜腹寺
りゆうふくじ

[現在地名]本埜村竜腹寺

竜腹寺地区の南東にある天台宗寺院。玄林山勝光院と号する。本尊釈迦如来。天和元年(一六八一)の住職智祐による略縁起などでは大同二年(八〇七)創建とされ、開山慈観、初めは慈雲山延命院勝光寺と号したという。また一帯に僧坊二五に及んだとも伝える。当寺の声価が高まったのは竜神降雨説話の流布による。昔(竜腹寺では延喜一七年という)旱魃に苦しむ下総百姓を救うため、降雨をつかさどる竜王の許しを得ないで雨を降らせた小竜が怒りに触れ、身を三つに切裂かれて地上に落ちた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android