竜華会(読み)リュウゲエ

デジタル大辞泉 「竜華会」の意味・読み・例文・類語

りゅうげ‐え〔‐ヱ〕【竜華会】

滋賀県大津の園城寺おんじょうじで、弥勒菩薩みろくぼさつ本尊として修する法会
灌仏会かんぶつえ異称
竜華三会さんえ」に同じ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竜華会」の意味・わかりやすい解説

竜華会
りゅうげえ

(1) 弥勒仏竜華樹もとで3度行う説法会座。現在は兜率天にいる弥勒菩薩が,釈尊滅後 56億 7000万年のちにこの世に下り,竜華樹のもとで悟りを開いて説法し,釈尊の教えで悟りえなかった衆生が,この会座に列して成仏するという。 (2) 釈尊の誕生を記念する灌仏会別称。 (3) 園城寺 (通称三井寺) で弥勒菩薩を本尊として年1度行われる法会をいう。

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世界大百科事典(旧版)内の竜華会の言及

【灌仏会】より

…釈迦が誕生したといわれる4月8日,すべての仏寺で行われる法会であり,日本では花御堂の中央におく水盤の中で,小さい金銅の誕生仏の像の頭上に甘茶を灌(そそ)ぐ祭りをいう。古くは,仏生会(ぶつしようえ),仏誕,降誕会,浴仏斎,竜華会(りゆうげえ)などの名があるが,今では,民族のちがいを超えて国際化し,世界各地の仏教徒がこれに参加する。元来は,インド仏教徒のあいだに,釈迦の誕生に関する奇瑞を伝えて,九竜が天より下って香水でその身を灌浴し,地下より蓮花がわき出て足を支えたとし,また釈迦は四方に周行すること7歩,左手をあげて天を指し,右手を下げて地を指し,天上天下唯我独尊と叫んだという,いわゆる八相成道(はちそうじようどう)の説があって,早くこれを仏教徒共同の祭りとする風が生じた。…

【会党】より

…興中会は華南の三合会,華中の哥老会のいくつかの山堂の首領と連絡して,会党と革命党の連絡組織としての興漢会を作り,さらに海外の洪門(致公堂)とも連絡した。また華興会,光復会も哥老会と結んでそれぞれ同仇会,竜華(りゆうげ)会を組織した。それらはいずれも会党が革命党の理論と指導を受けいれてできたものである。…

【光復会】より

…ほかに,陶成章,徐錫麟(じよしやくりん),秋瑾らも有名で,広く江浙一帯の教育界,商業界,会党からの支持を得ていた。大通学堂は,その宣伝および教育機関,会党の竜華会(りゆうげかい)は,主要な実戦部隊であった。05年の中国同盟会成立後も光復会の組織は維持され,辛亥革命の成功直後にまで至った。…

※「竜華会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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