競合脱線(読み)キョウゴウダッセン

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「競合脱線」の意味・わかりやすい解説

競合脱線
きょうごうだっせん

単独では脱線に至らない要因が複合して起こる脱線をいう。列車脱線は、車両や軌道の欠陥・破損、速度の超過、分岐器でのトラブル、落石や自動車との衝突など、原因の判然としているものが大部分である。しかし、原因究明において、車両、運転、軌道などがそれぞれの管理基準内の状態に収まり、単独では脱線を起こすことはないが、各因子がそれぞれ悪い方向に重なり合って起きる脱線を競合脱線という。1963年(昭和38)11月9日に発生した鶴見事故は競合脱線が原因とされた。かつては貨車の脱線に、このような例があったが、その後、走行実験などによる原因究明が進み、1975年以降は発生していない。また、競合脱線のかわりに複合脱線ということばも使われるが、意味は同じである。

[佐藤芳彦]

『鉄道総合技術研究所編『鉄道技術用語辞典』(1997・丸善)』▽『久保田博著『鉄道重大事故の歴史』(2000・グランプリ出版)』

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