竹本津大夫(読み)タケモト ツダユウ

20世紀日本人名事典 「竹本津大夫」の解説

竹本 津大夫(4代目)
タケモト ツダユウ

昭和期の義太夫節太夫(文楽) 文楽協会技芸員。



生年
大正5(1916)年5月14日

没年
昭和62(1987)年9月29日

出生地
大阪府大阪市

本名
村上 多津二

別名
前名=竹本 津の子太夫,竹本 浜太夫(5代目)

主な受賞名〔年〕
芸術祭賞(奨励賞)〔昭和38年〕,名古屋演劇ペンクラブ年間賞〔昭和43年〕,大阪文化祭賞(金賞)〔昭和46年〕,紫綬褒章〔昭和51年〕,上方芸能人顕彰〔昭和54年〕,大阪芸術賞〔昭和56年〕,勲四等旭日小綬章〔昭和61年〕,芸能功労者表彰〔昭和62年〕,国立劇場文楽賞(特別賞 昭62年度)〔昭和63年〕

経歴
大正13年父3代目津太夫に師事し、津の子太夫と名乗る。昭和7年初舞台。16年5代目竹本浜太夫を襲名。18年2代目豊竹古靱太夫(山城少掾)の門下となる。25年4代目竹本津大夫襲名。3代目鶴沢寛治と相三味線をくみ、37年切場語りとなる。48年人間国宝に認定される。56年春から相三味線に竹沢団七が決まる。時代物を得意とし、豪快な語り口定評があった。芸談に「文楽三代―竹本津大夫聞書」「四世津大夫芸話」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竹本津大夫」の意味・わかりやすい解説

竹本津大夫(4世)
たけもとつだゆう[よんせい]

[生]1916.5.14. 大阪
[没]1987.9.29. 大阪
義太夫節の太夫。本名村上多津二。3世竹本津太夫の子。竹本津の子太夫,5世竹本浜太夫を経て,1950年 4世を襲名。父の没後 2世豊竹古靭太夫にも師事。6世鶴沢寛治を相三味線とした。1973年重要無形文化財保持者(人間国宝)。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「竹本津大夫」の解説

竹本津大夫(4代) たけもと-つだゆう

1916-1987 昭和時代浄瑠璃(じょうるり)太夫。
大正5年5月14日生まれ。3代竹本津太夫の長男。義太夫節。津の子太夫,5代浜太夫をへて昭和25年4代を襲名。48年人間国宝。父ゆずりの豪快な語り口で,時代物を得意とした。昭和62年9月29日死去。71歳。大阪出身。本名は村上多津二。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「竹本津大夫」の解説

竹本 津大夫(4代目) (たけもと つだゆう)

生年月日:1916年5月14日
昭和時代の義太夫節太夫(文楽)
1987年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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