竹蜻蛉(読み)タケトンボ

デジタル大辞泉 「竹蜻蛉」の意味・読み・例文・類語

たけ‐とんぼ【竹蜻蛉】

玩具の一。プロペラ状に削った竹の中心に軸を挿して、両手で回転させて飛ばして遊ぶ。

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精選版 日本国語大辞典 「竹蜻蛉」の意味・読み・例文・類語

たけ‐とんぼ【竹蜻蛉】

  1. 〘 名詞 〙 玩具の一つ。一〇センチメートルほどの竹をプロペラ状に削って柄(え)をつけ、両方手のひらでひねってまわしてとばすもの。
    1. 竹蜻蛉
      竹蜻蛉
    2. [初出の実例]「此竹蜻蛉(タケトンボ)を売て居た子」(出典紀文大尽(1892)〈村井弦斎〉竹蜻蛉)

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改訂新版 世界大百科事典 「竹蜻蛉」の意味・わかりやすい解説

竹とんぼ (たけとんぼ)

竹細工一種で,子どもの遊び具の一つ。遊びには,竹とんぼを作る創作の面と,それを飛ばし合って高さや滞空時間を競うという2面がある。作り方は,長さ10cm,幅1.5~2cmくらいに割った竹を,左右のバランスを配慮しながらプロペラ形に薄く削り,翼の部分とする。心棒は翼に対して1.5倍くらいの長さにし,丸細く削って翼の中心部に直角にさす。これが一般的な竹とんぼである。そのほか,翼の中心に左右二つの穴をあけ,心棒の先端をふたまたにしてその穴に入れ,心棒を回転させて翼だけを飛ばすもの,心棒の受け竹を作り,心棒に巻きつけた糸を引くことによって心棒を回転させ,翼だけを飛ばすようにくふうしたものもある。創始はつまびらかでないが,江戸後期ころの竹とんぼを売り歩く行商人の絵が,《江戸と東京風俗野史》に描かれているところから,当時すでに行われていたことは明らかである。
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