笠標(読み)カサジルシ

精選版 日本国語大辞典 「笠標」の意味・読み・例文・類語

かさ‐じるし【笠標】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 集団の中で区別の目じるしにするための付け物。笠に付けるところからの呼称だが、軍陣の際の兜(かぶと)の付け物をさすことが多い。布帛(ふはく)の小旗の類を普通とし、その大小により、大笠標、小笠標という。また、兜以外に付けても「袖の笠標」「腰指(こしざし)の笠標」などという。
    1. 笠標<b>①</b>〈十二類合戦絵巻〉
      笠標〈十二類合戦絵巻〉
    2. [初出の実例]「冑後付笠標」(出典吾妻鏡‐文治五年(1189)七月八日)
    3. 「御方のかさじるしには、松の葉をぞ付けたりける」(出典:平家物語(13C前)八)
  3. 目じるし。標的
    1. [初出の実例]「寝覚記に衣裳は富貴の笠印也とあり」(出典:随筆・貞丈雑記(1784頃)一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む