ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「笠谷幸生」の意味・わかりやすい解説
笠谷幸生
かさやゆきお
[没]2024.4.23. 北海道,札幌
スキージャンプ選手。1972年の札幌オリンピック冬季競技大会のジャンプ 70m級 (現在のノーマルヒル) で優勝。記録は 84m,79mと 2回とも最長不倒距離(バッケンレコード)で,銀メダルの金野昭次,銅メダルの青地清二とともに「日の丸飛行隊」として表彰台を独占,日本に冬季オリンピック初の金メダルをもたらした。
元世界選手権代表の兄,笠谷昌夫の指導を受け,北海道余市高等学校1年生で全日本選手権大会で 3位につけた。明治大学在学中の 1964,1965年の日本選手権大会に連続優勝し,日本におけるジャンプの第一人者となった。1966年ユニバーシアード競技大会(イタリア)で優勝。オリンピックには 1964年と 1976年のインスブルック大会,1968年のグルノーブル大会を含め 4回連続出場。ニッカウヰスキー勤務ののち,全日本スキー連盟常務理事,日本オリンピック委員会 JOC理事。2018年文化功労者。
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