筆下(読み)ふでおろし

精選版 日本国語大辞典 「筆下」の意味・読み・例文・類語

ふで‐おろし【筆下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 新しい筆を初めて用いること。
  3. 初めて物事を行なうこと。
    1. [初出の実例]「いろはにほへとの手ならひはじめは下谷の雪江先生が筆(フデ)おろしで」(出典西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六)
  4. 男子が初めて童貞を破ること。
    1. [初出の実例]「手前なんざアちょんちょん格子が筆(フデ)をろしだから」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉九)

ひっ‐か【筆下】

  1. 〘 名詞 〙 ふでさき。また、ふでで書くこと。
    1. [初出の実例]「筆下山生千仭危」(出典:経国集(827)一四・清涼殿画壁山水歌〈嵯峨天皇〉)
    2. 「適(たまたま)硯にむかへば、滑稽帋上に溢れ、詼諧筆下(ヒッカ)に走る」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)
    3. [その他の文献]〔潘岳‐於賈謐坐講漢書詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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