筆陣(読み)ヒツジン

精選版 日本国語大辞典 「筆陣」の意味・読み・例文・類語

ひつ‐じん‥ヂン【筆陣】

  1. 〘 名詞 〙 文章をもって論戦することを、戦陣にたとえていう語。論陣。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「没緊要の事を挙論して、無益の筆陣を競へり」(出典:夜航余話(1836)下)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐酔歌行〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「筆陣」の読み・字形・画数・意味

【筆陣】ひつじん(ぢん)

運筆詩文構成を陣法にたとえる。梁・昭明太子〔錦帯書十二月啓、太簇正月〕んで想ふに、足下(こころ)書帳に游び、性琴堂に縱(ほしいまま)にし、談叢水の源に發し、筆陣は雲の勢ひを引く。~長くを懷ひ、聊(いささ)か愚衷を吐く。

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