…しかし,厭誉(?‐1758)のころには,賢順・玄恕の時代のものとはかなりの異同を生じた。一方,1739年(元文4)江戸に下った佐賀藩士村島政方(まさみち)(1702?‐43?)は,〈鎮西楽〉あるいは〈筑紫流〉などとも称して江戸に広め,その門下から,紅葉山楽人といわれる猪崎律斎(いのざきりつさい)などが出,その系統から筑紫箏の詞章本《筑紫流箏唱歌》(1821)を公刊した都筑景一が出た。政方の佐賀における門下の系統は,他系の吸収にもつとめ筑紫箏の復興を図り,今泉千春(1775‐1836)は,それまでの伝承を整理して,《松響閣箏話》などを著した。…
※「筑紫流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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