筒井順昭(読み)つつい・じゅんしょう

朝日日本歴史人物事典 「筒井順昭」の解説

筒井順昭

没年天文19.6.20(1550.8.2)
生年:大永3(1523)
室町時代武将,大和国(奈良県)国人。興福寺官符衆徒,一乗院家坊人。順興の子,順慶の父。本拠は添下郡筒井(大和郡山市)の地である。天文15(1546)年越智氏を貝吹山城に破り,『多聞院日記』に「一国悉以帰伏」とあるように,ほぼ大和一国を支配するようになった。それに先立ち河内国(大阪府)畠山氏抗争にも関与し,はじめ木沢長政方であったが,のち畠山稙長と結び,同11年3月には長政を河内国大平寺に破っている。同18年4月,比叡山延暦寺に入山して家督を子順慶に譲った。翌19年3月筒井城に帰ったが,同年6月死去した。

(森田恭二)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「筒井順昭」の解説

筒井順昭 つつい-じゅんしょう

1523-1550 戦国時代の武将。
大永3年生まれ。筒井順興長男。興福寺の官符衆徒。天文(てんぶん)4年家督をつぎ,7年出家。15年対立していた越智(おち)氏をやぶって大和での支配を確立した。天文19年6月20日死去。28歳。大和(奈良県)出身。号は栄舜房。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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