策試(読み)サクシ

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精選版 日本国語大辞典 「策試」の意味・読み・例文・類語

さく‐し【策試】

  1. 〘 名詞 〙 律令的官制における官吏登用試験の一つ漢文問題を与えて経義政治時事に関する意見を同じく漢文で述べることを求めるもの。対策。方略試。
    1. [初出の実例]「中納言在原行平卿宣。文章得業生越前少掾藤原春海、擬策試。冝下二少内記三善清行上レ之者」(出典類聚符宣抄‐九・仁和二年(886)五月二六日・宣旨)

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普及版 字通 「策試」の読み・字形・画数・意味

【策試】さくし

官吏登用試験に出題試問すること。〔後漢書、徐防伝〕伏して大學の士弟子を試みるを見るに、皆を以てく。~策試に輒(すなは)ち諍を興し、論議錯(ふんさく)し、互ひに相ひ是非す。

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