箱館沖之口役所跡(読み)はこだておきのくちやくしよあと

日本歴史地名大系 「箱館沖之口役所跡」の解説

箱館沖之口役所跡
はこだておきのくちやくしよあと

[現在地名]箱館市大町

近世に松前藩および幕府が箱館湊に出入りする船舶取締、荷物諸運上金取立、旅人・僧尼・社人等の取扱などのため箱館湊の海際に置いた役所。はじめ箱館湊の沖之口業務松前の沖之口番所で扱われ、箱館出入りの船舶も松前の番所で判形を受けていた。しかし松前藩の場所経営が請負制に移行し、商品流通が活発になると、箱館を通行する船舶が増加、享保一五年(一七三〇)亀田かめだ番所で出入り船舶、旅人の沖改を取扱うことになった。同二〇年には松前沖之口役所から亀田奉行宛に出入り船数・乗員数改、船頭・水主等の宗旨改などの沖之口業務についての通達が出されている(箱館問屋儀定帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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