粉川町(読み)こかわちよう

日本歴史地名大系 「粉川町」の解説

粉川町
こかわちよう

[現在地名]東区粉川町

御祓おはらい筋を境に聚楽じゆらく町の西に延びる両側町。山城伏見ふしみから移った町で、もと北聚楽きたじゆらく町二丁目と称したが、延宝九年(一六八一)改称した(初発言上候帳面写ほか)。明暦元年(一六五五)大坂三郷町絵図北十楽きたじゆうらく町二丁目とみえる。延宝七年の水帳奥書写(安政三年「水帳」大阪市立中央図書館蔵)によると、北聚楽町一丁目(聚楽町の古名)に入込んでいた当町の二軒が同年同町に編入された。大坂三郷北組に属し、元禄一三年(一七〇〇)の三郷水帳寄帳では屋敷数二一・役数二五役で、うち年寄分一役が無役。年寄は池田屋七郎兵衛。安政三年(一八五六)の水帳では屋敷数二〇・役数二五役で、うち年寄分一役が無役。宗旨組合は聚楽町に同じ。


粉川町
こがわちよう

下京区不明門通七条上ル

南北に通る不明門あけず通を挟む両側町。

平安京条坊では、左京七条三坊三保一三町の地。

町の形成は、慶長七年以後と思われ、町名の初見は、寛永一四年(一六三七)洛中絵図で、「五丁目」と記される。承応二年(一六五三)新改洛陽並洛外之図で「こかわ丁」と記される。以後、寛文一二年(一六七二)洛中洛外大図で「五丁目」と記すのを除けば、現在まで町名の異称はみられない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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