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粗忽長屋

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デジタル大辞泉プラスの解説

粗忽長屋

古典落語の演目のひとつ。五代目柳家小さんが得意とした。オチは間抜オチ。主な登場人物は、町人。

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世界大百科事典 第2版の解説

そこつながや【粗忽長屋】

落語。原話は《新話笑眉》(1712)にある。粗忽長屋に住む八(はち)が,浅草観音の近くで行き倒れを見て,おなじ長屋の熊だと思って呼びに行く。熊も粗忽者だからその気になって八と同行する。八は,当人が当人の死体を引き取るのに遠慮はいらないと,熊に死体を抱かせる。すると熊は〈死んでいるおれはおれだが,抱いているおれは一体だれだろう〉。代表的なナンセンス噺で,改作に《永代橋(えいたいばし)》がある。【興津 要

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

粗忽長屋
そこつながや

落語。文化(ぶんか)年間(1804~1818)から口演されてきた古い落語で、原話は寛政(かんせい)(1789~1801)ごろの『絵本噺山科(えほんばなしやましな)』のなかの「水の月」。同じ長屋に住む八つぁんと熊さんは、ともにたいへんそそっかしい。ある日、八が浅草の観音さまにお参りしたとき、行き倒れに出会い、てっきり熊だと思い込む。この人は昨夜から倒れているのだといわれても「とにかく、ここへ当人を連れてきて死骸(しがい)を引き取らせます」と長屋へ帰り、熊を連行する。なんだか変だと思った熊も、生来の粗忽者なのでその気になって八について行く。死骸に接した熊は、抱き上げて眺めていたが「抱かれているのは確かに俺(おれ)なんだが、抱いてる俺は一体誰(いってえだれ)だろう」。このサゲは間(ま)ぬけ落ちとよばれるもののなかでも卓越したもので、多数の粗忽もののなかの代表作であるが、演出は非常にむずかしい。[関山和夫]

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世界大百科事典内の粗忽長屋の言及

【落語】より

…相手のことばを別の意味にとって終わる型。 まぬけ落ち行き倒れを自分の死骸と錯覚して抱えあげたそこつ者が,〈この死人はおれに違えねえが,抱いてるおれは誰だろう〉と終わる《粗忽(そこつ)長屋》のようなナンセンスな落ち。 まわり落ち猫の名をつけようと,猫よりも強い者をさがすうちに元の猫に戻るといったような型。…

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